ニュースレターNo.38 (2020年12月発行)
今年は新型コロナウィルス感染拡大による影響で,調査や研究などの活動が思うようにできなかったと思います.みなさま,まずは健康第一でお過ごしでしょうか?
例年では,2月の地学研究発表会のご案内するニューズレターとなるところなのですが,今回は,そういかない状況となっております。
第36回 地学研究発表会は中止します.
これまで継続してきた研究発表会ですが,現在の第三波となっている新型コロナウィルス感染者数の増加に伴い,中止することにしました.
大変残念ではありますが,無理をせず,コロナ禍が去ってから,安心して再開したいと思います.
その機会がくるまで,これまでの調査や活動をまとめ,標本の整理に勤しんでいただけたらと思います.ご理解のほど、どうぞよろしくお願いします.
〜県内の博物館情報〜
●多賀町立博物館
・企画展「戦国の寺とその城・敏満寺」 2021年1月に開催予定
・企画展「(仮)アンモナイト化石展」 期間:2021年7月〜8月(予定)
少し先の話ですが、大八木和久さんが北海道等で採集された数々のアンモナイト化石を展示する予定です。見応え十分、ご期待ください。
●琵琶湖博物館
・企画展示 第28回「守りたい!少なくなった生き物たちー未来につなぐ地域の宝物―」
期間:2020年10月17日〜2021年3月7日
現在開催中。今年は、通常7月から開催している企画展示が、コロナ禍で時期が遅くなっています。今回は、私たちの身の回りにいる生き物たちを取り上げ、そうした生き物たちを未来につなぐにはどうすればいいかを考える展示会です。生き物たちを守る取り組みを、貴重な剥製や標本、パネルなどを使って紹介しています。懐かしの"カンカン・ランラン"パンダの剥製が滋賀にやってきました、お見逃しなく!
〜お知らせ〜
●琵琶湖博物館グランドオープンを迎える 新A展示室!
琵琶湖博物館は6年のリニューアル工事を終え、10月10日にグランドオープンしました。A展示室もリニューアルし、新しい展示は『湖の400万年と私たち〜変わり続ける琵琶湖〜』となっています。展示室には、これまで標本をご寄贈いただいた方々やそのご家族の方、岡村喜明会長や飯村強事務局長をはじめ、湖国もぐらの会の皆さんのご協力のもと、バージョンアップした『地域の人びとによる展示』コーナーがご覧いただけます。
新型コロナウィルス感染防止のため、ご観覧いただくのに、事前予約が必要です。博物館ホームページ(https://www.biwahaku.jp/)から予約ができますので、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いします。
〜気になる本〜
『多賀の本2 多賀はゾウの里だぞう』
1993年の多賀のアケボノゾウの全身骨格化石の発掘の過程や、「多賀町古代ゾウ発掘プロジェクト」のこれまでの成果を子どもたちにも知ってもらえるように本をつくりました。多賀町立博物館のほか、琵琶湖博物館のミュージアムショップでも取扱いがありますので、ぜひご覧になって、感想をいただけると嬉しいです。(糸本)https://www.sunrise-pub.co.jp/isbn978-4-88325-692-1/
『よんひゃくまんさいのびわこさん』
映画化されて話題となった『西の魔女が死んだ』の原作者と滋賀県出身の画家がコラボして、琵琶湖を題材にした素敵な創作絵本が出来上がりました。琵琶湖博物館の学芸員もイメージ意欲を掻き立てるお手伝いをしています。ぜひ、一度手にとってご欄ください。(山川)
編集後記:今年は新型コロナウィルス感染拡大で、世界中が大変な年となりました。これまで継続してきた地学研究発表会も中止となり、残念でなりません。そんな中でも10月には、琵琶湖博物館のA展示室がリニューアルオープンし、6年間の長きリニューアル期間が終了することができました。地学研究室メンバーは、改めて、地域の方々に支えられてきたことを実感させられました。今後ともご支援、ご協力のほど、よろしくお願いします。来年は良い年になりますように、皆さまご自愛ください。