ニュースレターNo.41(2023年12月発行)

2023年12月28日

 今年の冬は暖かいと思えば,寒い日もあるといった寒暖の差が激しい時期となっております。新型コロナウィルス感染症のほか,インフルエンザや他の感染症が流行していますが,みなさま,お元気で活動されていますでしょうか?

 さて,恒例の2月の地学研究発表会を実施したいと思います.

第37回 地学研究発表会のご案内

今回の研究発表会は,琵琶湖博物館で開催いたします.

発表会の要領は以下のとおりです.

多数のご参加とご発表をお待ちしております.

日 時:2024年2月18日(日)

 午後1時30分~5時00分(予定)

◆場 所:琵琶湖博物館 セミナー室

◆講演の申込み・講演要旨の締切:2024年2月4日(日)

演題の申込み方法,講演要旨の書き方は,下記をご覧ください.

 今年度も演題と講演要旨の申込みは,同時に行います.

その他:当日に紹介したい本や資料がありましたら,ご持参ください.

 最近の調査状況や今後の研究に向けて,以前調査した内容のその後など,未公表の調査結果を、ぜひ発表してください。

 *懇親会:例年実施しておりますが,事務局では懇親会は予定しておりません.

発表会のプログラム・講演時間

詳細は,次号のニュースでお知らせします.


研究発表会の発表について

1)発表方法は,口頭発表でお願いします.

2)使用できる機材は,コンピュータ(ウインドウズ)と液晶プロジェクターです.

  たくさんのメモリーを使用する画像を入れたファイルやマッキントッシュのコンピュータを使用される方はご持参ください.

3) その他の方法を希望される方はご相談ください.

4) 発表時間は,一演題15~20分程度です.正式な時間は,次のニュースレターでプログラムをお知らせします.ご希望の時間がある場合は,ご連絡ください.


講演要旨の書き方・講演の申込み方法

 当日参加者に配布する講演要旨原稿を以下の要領で作成して,2月4日(日)までに送付してください.そのまま印刷いたしますので,ご注意ください.講演要旨の到着をもって,講演の申込みとさせていただきます.

*MS-Wordファイル,または,テキストファイルをお送りいただけると,助かります.

講演要旨の送り先・方法

【送り先】

 〒525-0001 草津市下物町1091 琵琶湖博物館 地学研究室あて

 Fax: 077-568-4850,  E-mail: chigaku○biwahaku.jp(○を@にしてください)

【方法】

 郵送,ファックス,メール,どの方法でも結構です.

【要旨作成の例】

講演要旨の様式例
講演要旨の様式例

気になる本

『ニッポンの氷河時代 化石でたどる気候変動 本で楽しむ博物館』

大阪市立自然史博物館 監修, 河出書房新社(2023年、120pp、ISBN978-4-309-22897-6)

 地球温暖化の問題に直面した人類ですが,この本では「現在も氷河時代!」と言い切るプロローグで始まっています.地球の歴史からすると,現在の温暖化は大したことはないという評価になります.本書は,2016年に開催された大阪市立自然史博物館第47回特別展「氷河時代―化石でたどる日本の気候変動―」に関連した内容を再編成し,書き下ろされたものです.これまでに繰り返し起きている気候変動という観点から,化石を通して,現在の自然を捉え直す内容となっています.化石写真やイラスト,図表類がカラフルなカラーで示されていて,見ているだけでも楽しくなる工夫がされています.(山川千代美)


『世界を動かした日本の銀』

磯田道史ほか 著者  祥伝社新書(2023年、200pp、ISBN978-4-396-11675)

 世界遺産に登録されている島根県の石見銀山がテーマの本.ここから採掘され生成された銀が,歴史上の日本の経済や政治にあたえた影響について紹介されています.また,元益富地学会館研究員の石橋隆さんの執筆部分では,石橋さんが近年調査されている石見銀山の江戸時代の鉱石標本や,そこからわかる当時の鉱床分布などが,写真や図を交えて紹介されており,石見銀山のことが多方面から知る事ができます.本書は,2022年に行われた共同研究会の講演をもとに構成されています.(里口保文)


『日本の気候変動 5000万年史』

 佐野貴司・矢部淳・斎藤めぐみ 著者  BLUE BACKS 講談社(2022年、270pp、ISBN978-4-06-529387-4)

 大陸の一部だった5000万年前の日本列島は超温暖期だった? 東京もカラマツの林が広がる亜寒帯気候だった?など,植物化石や珪藻化石の証拠に基づいた,波乱万丈の日本の気候史が紹介されています。また,ヒマラヤ山脈の誕生がモンスーン気候を生み出し,日本海が誕生し対馬暖流のおかげで温暖で湿潤な気候となったなど,現在の日本の四季がいかにして作られてきたのかを,時代を追って解説しています。地質時代の年代スケールが本文ページの下に掲載されているので,いつの時代の話なのか,分かりやすくなっています。(山川千代美)


県内の博物館情報

●みなくち子どもの森自然館

「地層化石講座」(申込制)

 締め切り:令和6年(2024年)1月5日

 開催日時:地層 令和6年1月7日(日)9時30分〜12時

      化石     1月8日(月祝)9時30分〜12時


●多賀町立博物館

「多賀町立博物館研究発表会」

 開催日:令和6年3月9日(土)

 会場: あけぼのパーク多賀 大会議室 

「企画展『多賀のワニ化石とその仲間たち』」 

 展示期間:令和6年3月2日(土)〜4月7日(日)

 会場: あけぼのパーク多賀 ホール

 関連講演会:令和6年3月24日(日)大会議室

  • 問い合わせ 多賀町立博物館 0749-48-2077
  • 〒522-0314 滋賀県犬上郡多賀町四手976-2
  • URL:https://www.town.taga.lg.jp/akebono/museum/


●琵琶湖博物館

「2024年度ギャラリー展示(仮)鉱物・化石展2024『大地に夢を掘る』」

 長年に渡り,琵琶湖地域の地質や岩石鉱物,化石を愛してきた湖国もぐらの会のメンバーが,滋賀県および近隣府県などを中心にした鉱物や岩石,化石など自ら採集した地学標本をそれぞれが工夫して展示します.

 展示期間:令和6年4月20日(土)〜 6月2日(日)

 展示場所:琵琶湖博物館1F 企画展示室

 主催:湖国もぐらの会,琵琶湖博物館


編集後記:2023年4月,地学研究室に新たに半田直人学芸員(専門:古脊椎動物化石・サイ類)が加わり,活気あふれる研究室になっております.来年には,湖国もぐらの会による12年ぶりの『(仮)鉱物・化石展』が開催される予定で,現在準備中です.今年,琵琶湖博物館は災難続きの年でした.ご存知のとおり,2月ビワコオオナマズの大型水槽の破損事故に始まり,コロナ禍の影響は弱まりましたが,地学の学芸員をはじめ地学関係者の方が病気になるなど,心配事が絶えない1年でありました.来年はみなさんにとっても良い年になりますように,どうか年末年始ご自愛ください.地学研究発表会では,元気にお会いできるのを楽しみにしております(山川).

滋賀県草津市下物町1091琵琶湖博物館 地学研究室内
(c) 地学研究発表会 after1997
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